[先端研究推進部門について]

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本間 一

高等研究院 科学研究基盤センター 先端研究推進部門 (LINKS)

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寄生虫のゲノム進化・生態学的研究

マラリア、特に最も重篤な症状を引き起こす熱帯熱マラリアでは、治療薬に対する耐性株の出現が大きな問題となっています。そのため、新規抗マラリア薬の開発が常に求められるとともに、薬剤耐性機序の解明は、既存薬を有効に使い続けるために重要です。そこで、ゲノム編集技術などを用いてマラリア原虫の薬剤耐性研究等に応用できる順遺伝学ツールの開発に取り組んでいます。さらに、順遺伝学ツールやオミクス解析を用いて新規抗マラリア薬の開発研究に従事しています。近年は、野生動物が保有する寄生虫のヒトへのスピルオーバーにも関心を広げ、オミクス解析を用いた野生動物における寄生虫の生態学的研究にも取り組んでいます。

 

後藤 隆次

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同嫌気性菌研究分野 併任

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細菌の全ゲノム解析を利用した薬剤耐性機構の解明

腸内に常在する嫌気性菌の一つである Bacteroides fragilis の多剤耐性化が国内外で問題視されています。中でも治療における切り札的な抗菌薬の一つであるカルバペネム系薬に対する耐性菌が国内で約2%存在します。高度耐性株の薬剤耐性はカルバペネム分解酵素 CfiA によりもたらされますが、中等度耐性株の薬剤耐性機構は、殆ど解明されていません。我々は、中等度耐性を示す幾つかの Bacteroides 属菌種の全ゲノム解析を行い、中等度耐性を担う責任因子の探索・同定・機能解析を試みています。Bacteroides 属は腸内で優勢な属であり、本薬剤耐性機構が解明されれば、腸内細菌全体における薬剤耐性因子の伝播や拡散を克服する基盤データとして役立つと考え、研究を進めています。

高島 茂雄

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同ゲノム研究分野併任

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ペルオキシソーム病発症機構の基礎生物学的研究

ペルオキシソーム病は細胞内小器官であるペルオキシソームの異常に起因する遺伝性疾患です。
原因となる遺伝子が同定されているものの発症の具体的な細胞内、生体内のメカニズムはわかっていません。ペルオキシソーム病患者に由来する細胞や遺伝子編集で作出した疾患モデル細胞を詳しく調べることで病態が発症するに至る細胞生物学的な原因を探っています。一方でペルオキシソーム病は多くの組織、器官に異常が見られる複雑な疾患なため病態を再現する小型脊椎動物 (ゼブラフィッシュ、マウスなど)を使って組織、器官レベルでの発症機構を明らかにする研究も行っています。